【キャンプの資格】キャンプインストラクターとは?

キャンプのノウハウ

最高のアクティビティとして紹介してきたキャンプですが、”キャンプインストラクター”なる資格があることをご存じですか?
キャンプインストラクターは、「キャンプの資格」であり、知識や技術を認められた証です。
今回の記事では”キャンプインストラクター”の資格について詳しくご紹介します。「キャンプの知識をもっと身に着けたい」「キャンプを仕事にしたい」といった、キャンプのプロフェッショナルを目指す方は必見です。

キャンプインストラクターとは?

キャンプを楽しく安全に行うためには、キャンプの知識や技術を持った指導者の存在が重要です。”キャンプインストラクター”は、日本キャンプ協会認定の専門家で、キャンプのノウハウを指導し、多くの人にキャンプを楽しんでもらうための資格です。

目的: キャンプやアウトドア活動の指導者としてのスキルを向上させ、安全で楽しい活動を実施できるようになることを目指します。

対象者: キャンプ指導に興味がある方、既にキャンプ活動に携わっている方、教育機関や青少年団体でアウトドア活動を行っている方など。

取得方法: 一定の講習を受講し、実技や筆記試験に合格することで資格が付与されます。

日本キャンプ協会について

日本キャンプ協会のHPには以下のように記載されています。

キャンプは自然の中での共同生活を基本とする活動です。そこには体験を通じた、人生に必要なたくさんの学びがあります。よいキャンプは、訓練された指導者によって周到に準備された学びの社会であり、成長の場であると、私たちは信じています。公益社団法人日本キャンプ協会は、キャンプの人間形成に与える効果に注目し、キャンプの普及とキャンプ指導者の育成を進めています。

https://camping.or.jp/

キャンプインストラクターの資格の基礎知識

資格の概要

キャンプインストラクターの資格は、キャンプ活動の指導者として必要な知識と技術を認定するものです。
自然の中で安全かつ楽しくキャンプを行うために必要な知識と技術を持ち、参加者にその魅力を伝えます。

アニメ「ゆるキャン△」などの影響もあり、野外教育や環境教育、災害対応の観点からキャンプが多くの人から注目を集めています。
キャンプインストラクターの資格を持つことで、テント設営や炊事、野外マナーといった基本的なスキルを教えるだけでなく、自然環境保護や人と自然との関係を築く大切さを伝えることができます。
環境意識が高まる現代において、この資格は非常に価値があると言えます。

資格の種類とレベル

日本キャンプ協会の認定する指導者の資格には、以下の3つがあります。

  • キャンプインストラクター
  • キャンプディレクター2級
  • キャンプディレクター1級

キャンプディレクターは今回紹介するキャンプインストラクターの上位資格となります。
まずはキャンプインストラクターからスタートし、キャンプディレクター2級、キャンプディレクター1級へとステップアップすることができます。

キャンプインストラクター

基本的なキャンプの知識と技術を習得し、キャンパー個人やグループに対して、キャンプのプログラム等の指導者として認められる資格です。
講習会では、キャンプの意義やキャンプの安全について学ぶとともに、実際にキャンプのプログラムを体験しながら、プログラムの指導についても学びます。

キャンプディレクター2級

キャンプディレクター2級はより高度な知識と技術を持ち、キャンプの運営に必要な実務的マネジメント担うことができる指導者として認められる資格です。大規模なキャンププログラムの企画・運営や、他のインストラクターの教育・指導を行います
講習会を受講するには、キャンプインストラクター取得後に、アウトドア活動参加経験2回以上と1泊以上のキャンプ指導経験1回以上が必要です。

キャンプディレクター1級

キャンプディレクター1級指導者は、地域社会の中で諸機関と連携してキャンプを運営したり、キャンプへの関心を高める様々なキャンプムーブメント推進活動を企画・運営できる指導者として養成されます。キャンプディレクター1級になるとキャンプインストラクター、キャンプディレクター2級の養成ができます。
講習会を受講するには、キャンプディレクター2級を取得後に、1泊以上のキャンプ指導経験2回以上が必要です。

資格を取得するメリット

専門知識とスキルの向上

キャンプインストラクターの資格を取得することで、キャンプに関する専門知識と実践的なスキルを体系的に学ぶことができます。
キャンプ内での安全面、テント設営から野外炊事、キャンプを行う上でのルールなど、実際にキャンプを行う際の活動などに沿った実践的な知識や技術を得ることが出来ます。
災害時に役立つスキルであることもメリットです。

信頼性とキャリアの向上

資格を持つことで、プロフェッショナルとしての証明となり、様々な場面で活躍の機会が増えます。知識を直接活かせる職業として、ペンション、ホテル、キャンプ場を運営している施設などへの就職や、アウトドア用品の販売店で資格を活かすことができます。

安全管理能力の向上

キャンプインストラクターの資格取得は、安全管理能力の向上にも繋がります。緊急時の対応やリスクマネジメントの技術を学ぶことで、参加者の安全を確保し、安心してキャンプを楽しむための環境を整えることができます。また、公認キャンプ指導者が指導する事業では、割安で手厚い傷害保険を利用することができます。

資格取得のステップ

受験資格と要件

キャンプインストラクターの資格を取得するためには、認定団体による授業や講習会の受講が必須です。講習会後には筆記試験があり、合格すると、キャンプインストラクターの資格が取得できます。

研修プログラムの内容

講習会の内容は以下の通りです。

講習会により異なりますが、
机上での理論の講習で1日、現地での実技の講習で1泊2日程度かかります。


理論(10時間)

  • キャンプの特性
  • キャンプの対象
  • キャンプの指導
  • キャンプの安全

実技(10時間)

  • 様々なアクティビティ(5時間)
    野外ゲーム・ハイキング・星座観察・雪上活動等のアクティビティからいずれかを含んだ講習が行われます。
  • キャンプの生活技術(4時間)
    テント設営・野外炊事・工具及び道具使用法・ロープワーク等からいずれか含んだ講習が行われます。
  • キャンプの安全(1時間)

キャンプインストラクター養成講習会情報

日本キャンプ協会の公式ページにて講習会の情報を配信しています。
各都道府県で実施されるもののほか、オンラインでも実施しています。

キャンプインストラクター養成講習会情報

キャンプインストラクター資格の難易度

合格率は99%となっています。
しっかり講習会の内容を理解できていれば難なく取得することができます。

キャンプインストラクターの登録にかかる費用

キャンプインストラクターの資格取得にかかる費用は以下の通りです。

  • 講習会受講料:10,000~15,000円(講習会により異なる)
  • 資格初年度登録料:15,000円
  • (次年度以降)協会年度会費:5,000円
  • (次年度以降)資格更新料:1,100円

資格継続には1年ごとに更新が必要です。
合格して終わりではないので、資格を所持していることを生かせる仕事に就いている方は別として、趣味で資格を取得する方は更新費用がネックになるかもしれません。

資格取得後のキャリアパス

資格を活かせる仕事

資格取得後は、様々な場でキャンプインストラクターとして活躍することができます。

キャンプ場でのインストラクター

キャンプ場でのインストラクターとして、キャンププログラムの企画・運営や参加者への指導を行います。初心者向けのキャンプ教室やイベントの実施など、幅広い活動に関わることができます。

教育機関や公共施設での指導

教育機関や公共施設での指導も、キャンプインストラクターの重要な役割です。学校の課外活動や地域の自然体験プログラムなどで、子供たちにアウトドアの楽しさを教えることができます。

実際の活動事例

キャンプインストラクターとして活躍する具体的な事例として、アウトドアイベントの企画・運営、自然保護活動への参加、キャンプ関連の執筆活動などがあります。資格を活かして、自分の興味や得意分野に合った活動を行うことができます。

まとめ

キャンプインストラクター資格の重要性

キャンプインストラクターの資格は、アウトドア活動の指導者として必要な知識とスキルを証明するものです。環境意識が高まる現代において、その重要性は高いと言えるでしょう。しかし、講習会への参加や筆記試験をクリアすること、資格の登録・更新に費用がかかることもありますので、仕事として資格が必要な人本格的にキャンパーの指導・教育を行いたい人におススメの資格といえます。

資格取得に向けた第一歩を踏み出そう

キャンプインストラクターの資格は、レジャー系施設に勤めている方が指導のために取得したり、自分の趣味の一環として取得している方が多い資格です。
キャンプが好きで、その魅力を多くの人に伝えたいと考える方は、ぜひ資格取得に向けて第一歩を踏み出しましょう!

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